初めての施設選び
高齢者住宅の用語集
「か」から始まる用語
- 介護 [ かいご ]
- 老齢または心身の障害により日常生活を営むことが困難な人に対し、生活の自立を図ることを目的として日常生活動作、家事、健康管理、社会活動の援助を行うことです。
- 介護一時金 [ かいごいちじきん ]
- 介護保険給付では賄いきれないサービスを提供するための、人員過配置に相当する費用負担分にあたります。
- 介護栄養食事指導 [ かいごえいようしょくじしどう ]
- 厚生労働大臣が定める特別食を必要とするものに対して、医師の指示に基づき管理栄養士が具体的な献立にしたがって指導を行うことです。
- 介護記録 [ かいごきろく ]
- 介護者や医療専門職らが協力して効率よく質の高い介護を行うために、介護利用者に関わる情報を共有するための定型化された記録のことです。
- 介護給付 [ かいごきゅうふ ]
- 介護保険において要介護と認められた要介護者に対する保険給付で、その費用は原則として9割が介護保険から支払われます。対象となる施設は特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床群です。
- 介護サービス計画 [ かいごさーびすけいかく ]
- 介護保険において要介護と認められた要介護者に対し作成される援助計画で、ケアプランとも言います。居宅や施設における介護計画の作成、及びこれに伴うサービスの連絡・調整と管理がなされます。
- 介護サービス事業者 [ かいごさーびすじぎょうしゃ ]
- 都道府県による指定を受けて、実際に介護保険にともなうサービスを行う事業者のことです。
- 介護支援専門員 [ かいごしえんせんもんいん ]
- 介護が必要な人が適切なサービスを利用できるように支援する専門職で、ケアマネジャーとも言います。利用者やその家族の相談に応じたり、市町村や居宅サービス事業所、介護保健施設などとの連絡・調整、介護サービス計画(ケアプラン)の作成などを行います。
- 介護食 [ かいごしょく ]
- 主に咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)機能の障害を持つ人に対して、適切な栄養管理を行うために、二次的な調理で食物を摂取しやすくした食事のことです。
- 介護職員 [ かいごしょくいん ]
- 介護が必要な方に対して介護サービスに従事する方全般を指します。
必要な資格はありませんが、多くの場合、介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー等の介護・福祉関連の資格所持者となっています。
- 介護タクシー [ かいごたくしー ]
- ホームヘルパーなどの資格をもったタクシー運転手が、高齢者や身障者などの介助などを行いながら送迎を行うサービスのことです。買い物や病院への往復だけでなく、入浴や食事の介助、旅行の同伴まで行う例もあります。
- 介護認定審査会 [ かいごにんていしんさかい ]
- 介護保険の適用の前提となる要介護認定を行うために市町村が設置する審査・判定の業務機関です。保険給付が可能であるのか、可能であればいずれの要介護状態区分であるのかを、原則として認定申請日から30日以内に決定通知が届くよう審査することになっています。
- 介護福祉士 [ かいごふくしし ]
- 身体上または精神上の障害によって日常生活を営むのに支障がある者に対して、専門知識や技術をもって、入浴、排泄、食事などの介護を行ったり、介護に関する指導を行います。ケアワーカーとも言います。
- 介護扶助 [ かいごふじょ ]
- 生活保護を受けている低所得者が、介護保険を適用される時に介護保険から支給されるサービス給付のことです。
- 介護報酬 [ かいごほうしゅう ]
- 健康保険、各種共済組合など医療保険に依存したサービスを行う施設のことです。
- 介護保険事業計画 [ かいごほけんじぎょうけいかく ]
- 市町村が保険者として介護保険を実施していくために策定する行政計画のことです。介護が必要な高齢者の数の把握、在宅サービスの必要量の算定、提供できるサービス量の把握、介護サービスの基盤整備のための量的な目標の設定、介護保険料の算定などを主な内容としています。
- 介護保険事務 [ かいごほけんじむ ]
- 利用者と市町村それぞれに介護報酬の請求を行います。
- 介護保険制度 [ かいごほけんせいど ]
- 40歳以上の全ての人が介護保険に加入し、所得に応じて保険料を支払います。介護サービスはこの保険料や公的資金を財源として提供されます。
- 介護保険単価 [ かいごほけんたんか ]
- 介護保険で提供される各種サービスの単価のことです。
- 介護保険被保険者証 [ かいごほけんひほけんしゃしょう ]
- 介護サービスを利用するときや要介護認定を申請(更新)するときに必要となる証明書のことです。第1号被保険者(65歳以上の人)である全ての者と、第2号被保険者(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)で要介護(要支援)認定申請をされたときなどに交付されます。
- 介護予防ケアプラン [ かいごよぼうけあぷらん ]
- 介護予防のためのケアプランです。
- 介護予防サービス [ かいごよぼうさーびす ]
- 介護予防訪問介護、介護予防訪問入浴介護、介護予防訪問看護、介護予防訪問リハビリテーション、介護予防居宅療養管理指導、介護予防通所介護、介護予防通所リハビリテーション、介護予防短期入所生活介護、介護予防短期入所療養介護、介護予防特定施設入居者生活介護、介護予防福祉用具貸与及び特定介護予防福祉用具販売がこれにあたります。
- 介助 [ かいじょ ]
- 介護の目標に基づき、自立・自律を支えることを目的とした、利用者のニーズを満たすためその者の行為を助けるサービスのことです。
- 疥癬 [ かいせん ]
- 疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の最外層である角皮層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。非常に多数のダニの寄生が認められるノルウェー疥癬(角化型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬とがあります。最年では病院、老人ホーム、養護施設などで集団発生の事例が増加しており、疥癬感染防止対策マニュアルの作成が行われているが、予防、治療法などに混乱があり、医療および介護関係者の間で深刻な問題となっています。
- 回復期リハビリテーション病院 [ かいふくきりはびりてーしょんびょういん ]
- 脳卒中などの脳血管疾患や、大腿骨などの骨折、外傷などによって脳や脊髄を損傷された患者様が、日常生活動作(ADL)の改善を目的としたリハビリテーションを集中的に行う専門病院のことです。
- カウンセリング [ かうんせりんぐ ]
- 言語的および非言語的コミュニケーションを通じて、心理的な問題を抱えているクライアントの問題解決を図ることです。
- かかりつけ医 [ かかりつけい ]
- 家族医、ホームドクターとも言い、地域で開業していて普段から利用者の日常的な医療相談に応じる医師のことです。介護保険における要介護認定を審査する際には、このかかりつけ医の意見書(「主治医の意見書」とも言う)を参考にして要介護状態区分が判定されます。
- 方麻痺 [ かたまひ ]
- 全身の左右どちらかにだけマヒが起こる状態のことです。脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、脳炎、髄膜炎などにより中枢神経細胞の障害によって起こる中性マヒの一つです。
- カテーテル [ かてーてる ]
- 心臓や血管の病気の検査・治療を目的に、血管中に挿入する管のこと。
- 肝炎 [ かんえん ]
- 肝臓に炎症が起きる病気です。炎症とは何らかの原因で細胞が壊され、その壊れた細胞を身体が一生懸命修復しようとする、一連の働きのことです。「赤くなる」「腫れあがる」「熱っぽい感じ」「痛い」などの症状が炎症です。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなります。
- 看護 [ かんご ]
- 負傷者や病気を患っている者に手当てをしたり、その世話をしたりすることです。
- 喚語困難 [ かんごこんなん ]
- 言いたいことははっきりしているのに、言葉がでてこない状態のこと。固有名詞、特に人の名前を思い出そうとするときや、物や事柄を表す普通の名詞、名詞以外の言葉でも起こります。
- 関節リウマチ
- 30歳~50歳女性に好発する自己免疫疾患の一つです。進行性の関節炎を主症状とする全身性障害であり、関節の炎症、変形、脱臼により運動機能障害を起こします。
- 感染予防 [ かんせんよぼう ]
- 病原体が体内に侵入して増殖するのを防ぐために、感染源となる血液、便、痰、汚染された食品や水、病気になった人、動物などとの接触を絶つことです。
- 管理栄養士 [ かんりえいようし ]
- 地域、立場、生活習慣などに適した栄養指導の方針を作り、栄養の指導や管理を行う者です。
「き」から始まる用語
- 記憶障害 [ きおくしょうがい ]
- 生理的、精神的原因によって記憶機能の働きが減退、消失した状態です。
- 機械浴 [ きかいよく ]
- 重度障害者用入浴機器を利用した入浴のことです。
- 気管切開[きかんせっかい]
- 気管に、肺に空気を送ったり痰を吸引したりするための穴を開けることを気管切開と言います。具体的には、のど(のど仏の下)に手術により穴を開けます。これによって呼吸管理を行ったり、分泌物の吸引を行ったりします。
- 機能回復訓練 [ きのうかいふくくんれん ]
- 損なわれた身体機能の回復を図るための訓練で、リハビリテーションの一つです。マヒなどで失われた機能の回復を図る訓練と、機能障害が永続的になった場合、残された健全な機能の開発を図る訓練などがあります。
- 機能訓練 [ きのうくんれん ]
- 疾病や負傷などによって心身の機能が低下したり減退したりしている者に、リハビリテ-ションなどを行ってその機能が回復するようにする訓練のことです。
- 機能障害 [ きのうしょうがい ]
- 日常生活や社会生活上に困難をもたらす、心身そのものの障害の状態を言います。
- 虐待 [ ぎゃくたい ]
- 有形(物理的)・無形(心理的)の力を使って他者に苦痛や危害を与える行為、あるいは状況です。
- 急性期病院 [ きゅうせいきびょういん ]
- 急性疾患や慢性疾患の急性増悪などで緊急・重症な状態にある患者に対して入院・手術・検査など高度で専門的な医療を提供する病院。
- 虚弱高齢者 [ きょじゃくこうれいしゃ ]
- 心身の機能が、ある一定以上低下した高齢者です。特定の病気にかかっているわけではないが、老化などの要因により病気にかかりやすく、病気にかかると悪化しがちで治りにくい傾向があります。
- 居宅介護 [ きょたくかいご ]
- いわゆる在宅者への支援のことで、介護保険では保険給付のサービスを次の12種としています。(1)訪問介護、(2)訪問入浴介護、(3)訪問看護、(4)訪問リハビリテーション、(5)居宅療養管理指導、(6)通所介護(デイサービス)、(7)通所リハビリテーション(デイケア)、(8)短期入所生活介護(ショートステイ)、(9)短期入所療養介護(ショートステイ)、(10)痴呆対応型共同生活介護(グループホーム)、(11)特定施設入所者生活介護、(12)福祉用具貸与。
- 居宅介護支援 [ きょたくかいごしえん ]
- 居宅要介護者等が居宅において福祉サービスなどを適切に利用できるよう、その希望をふまえ居宅サービス計画の作成、事業者などとの連絡調整等の支援を行うことです。また介護保健施設への入所を必要とする場合は、介護保健施設への紹介等も行います。
- 居宅要支援被保険者 [ きょたくかいごしえんひほけんしゃ ]
- 要介護認定を受けた被保険者のうち、居宅において介護を受ける者です。
- 緊急通報装置 [ きんきゅうつうほうそうち ]
- 病弱なひとり暮らし等高齢者が緊急事態に陥ったとき、ボタンを押すだけで東京消防庁又は民間の緊急支援センターに通報され、24時間の安否確認、緊急対応を確保する装置のことです。
- 筋萎縮性側索硬化症 [ きんいしゅくせいそくさくこうかしょう ](ALS)
- 筋萎縮性側索硬化症は、医療処置の種類ではありませんが、さまざまな医療処置が必要になる可能性が高いため、入居にあたっての条件の一つにしている所が多いようです。 筋萎縮性側索硬化症は、身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が侵される病気で神経難病の一つです。また介護保険で定められている特定疾病の一つでもあります。 詳しい原因は解明されておらず、完治するための有効な治療法もありません。 進行性の病気で、嚥下障害、言語障害、運動障害、呼吸障害等が起こると、人工呼吸器や、胃ろう、中心静脈栄養法、薬物療法等が必要になり、延命のために気管切開が必要になることもあります。 人工呼吸器を装着後は、コミュニケーションをとるために文字盤を利用して、眼球の動きを介護者が読み取るといった方法がとられることもあります。
「く」から始まる用語
- クーリングオフ [ くーりんぐおふ]
- 一般的には、一定期間、無条件で申込みの撤回や契約の解除を行える法制度の事を指しますが、有料老人ホームでは契約から90日以内(施設によっては入金後や入居日からで起算)に契約を解除した場合に、入居一時金を全額返還するというものです。
「け」から始まる用語
- ケア [ けあ ]
- 他者や本人の自立を助けること、または支えることをその本質とします。
- ケアカンファレンス [ けあかんふぁれんす ]
- 事例の援助過程において、的確な援助を行うために援助に携わる者が集まり、討議する会議のことです。
- ケアプラン [ けあぷらん ]
- 介護サービス計画とも言います。要介護者と家族の参加と合意に基いて立案します。
- ケアマネージャー [ けあまねーじゃー ]
- 介護が必要な人の複数のニーズを満足させるために、適切な社会資源と結び付ける手続きを実施する者です。
- ケアマネジメント [ けあまねじめんと ]
- 生活困難な状態になり援助を必要とする利用者に対し、一人一人のニーズに沿った最適なサービスを提供できるよう、地域で利用できる様々な資源(保険・医療・福祉サービス)を最大限に活用して組み合わせ、調整することです。
- ケアワーカー [ けあわーかー ]
- 高齢者や障害者などに介護サービスを直接行う者です。ホームヘルパーが代表的な職種ですが、1987年には「社会福祉士及び介護福祉士法」により介護福祉士(ケアワーカー)が誕生しました。
- 経口摂取 [ けいこうせっしゅ ]
- 口を通して栄養物などを体内に取り入れることを言います。
- 結核 [ けっかく ]
- 結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。重症の結核患者の咳などで結核菌が飛び散り、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染します。
- 健康保険法 [ けんこうほけんほう ]
- 労働者の業務外の事由による保険給付を扱った法律です。
- 言語聴覚士 [ げんごちょうかくし ]
- 音声機能、言語機能または聴覚に障害のある者に対し、既往の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査、指導その他の援助を行う者です。
- 幻肢 [ げんし ]
- 既になくなってしまっているが、あたかもあるように感じられる手や足のことです。まだあるように感じることを幻肢感といい、幻肢痛といわれるひきつけるような、突き刺すような痛みをともなうことがあります。
「こ」から始まる用語
- 誤飲 [ ごいん ]
- 入れ歯などの異物を誤って飲み込んでしまうことをいう。
- 口腔ケア [ こうくうけあ ]
- 口腔(口からのど)の疾病予防、健康の保持・増進、リハビリテーションなどによってその対象者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の向上を目指した看護や介助をいいます。
- 交互式歩行器 [ こうごしきほこうき ]
- 持ち上げることなく左右の支柱を交互に動かして前に進む歩行器です。
- 更新認定 [ こうしんにんてい ]
- 要介護認定有効期間、要支援認定有効期間の満了に伴い、引き続きその状態の継続が認められる場合に、申請によって行われる認定です。
- 公的扶助 [ こうてきふじょ ]
- 生活ができない困窮状態にある者に対し、すべての公費により国又は地方公共団体が、その者の資力と所得を調査の上、その必要に応じて行う公的救済で、保険料などの負担の必要はありません。資産や収入が最低生活水準に満たない場合に、その水準までの不足分を必要に応じて補うものであり、対象者の生活困窮に陥った原因は問いません。
- 高齢者 [ こうれいしゃ ]
- 一般的に65歳以上の者を言います。
- 高齢者居住法 [ こうれいしゃきょじゅうほう ]
- 高齢者が安心して優良な賃貸住宅に住み続けられるための措置などについて定めた法律で、2001年8月5日に施行されました。正確には「高齢者の居住の安定確保に関する法律」と言います。高齢者の入居を拒まない民間賃貸住宅の登録・閲覧制度の創設、バリアフリーなど、高齢者向けの賃貸住宅の建築・改良を支援する、終身建物賃貸借・期限付死亡時終了建物賃貸借の契約の創設を三つの柱としています。
- 高齢者住宅 [ こうれいしゃじゅうたく ]
- 手すりやエレベーターなどを設置し、お年寄りが安心して生活できるようにしたケア・サービス付きの住宅です。
- 高齢者生活福祉センター [ こうれいしゃせいかつふくしせんたー ]
- 過疎地等の指定市町村の独居や要援護老人(65歳以上)向けの介護支援で、安心でき、交流の機会など総合的に備えた小規模の複合施設です。新ゴールドプランにおける施設サービス整備目標の一つです。
- 高齢者総合相談センター [ こうれいしゃそうごうそうだんせんたー ]
- 高齢者及びその家族が抱える心配事、悩み事を解決するために各種情報を収集・整理し、電話相談、面接相談に応じる他、福祉機器の展示なども行っています。シルバー110番とも言われます。各都道府県に1ヶ所設置されており、「#8080(ハレバレ)」を押せばセンターにつながります。
- 誤嚥 [ ごえん ]
- 飲み込んだ水や食物、唾液などが、食道ではなく気管の方に入ってしまうことをいいます。
- 呼吸機能障害 [ こきゅうきのうしょうがい ]
- 空気を取り込む呼吸器の機能低下により、必要な酸素を体内に取り入れる能力が低下した状態を言います。
- 骨粗鬆症 [ こつそしょうしょう ]
- 骨塩量減少により骨微細構造破綻をきたし骨強度が低下する全身性疾患で、現在日本には1000万人の患者がいると推定されており、女性が全体の7割を占めると言われています。閉経後女性ホルモンが減少する為、骨量が減少し骨粗鬆症を生じやすいのが原因です。骨がもろくなり、骨折を起こしやすくなります。
- コンチネンス [ こんちねんす ]
- 失禁を克服することです。